「人生から学び、人として成長する・・・」
それが学習学の理念です。
人が、人生の中で学習することは、様々な側面を持っています。古来、教育の目標として「徳・知・体」の健全な発達が掲げられてきましたが、学校教育の現場では、知育に偏った取り組みが多くみられてきました。
もちろん、言語、論理、計算、記憶など「知」の分野の発達も大切ですが、「感性」を含めて「徳・知・体・感」のバランスのとれた成長が大切です。
ここでいう「徳」とは、「特定の価値観を押しつけること」ではなく、コミュニケーション能力を高め、自己理解と他者理解を深め、協力関係を築いていく力などを指します。また「体」には「走る、跳ぶ、手先が器用、身体がしなやか、持久力、リズム感、健康管理」などの「ちから」が含まれます。
そして「感」は、「外部環境からの刺激を、直接、五感を通じて受け取る」という「生命としての根本的な機能」であり、さまざまな芸術や音楽として表現し、自然との一体感を味わう、といった「ちから」を含みます。 学習は「生きるエネルギー」が外に向かって発揮されること。ところが、外から「勉強しろ」と強制されすぎると、内側からの自然な学習意欲が減退してしまいます。学習学は、人が本来持っている学習力を活かして、自ら成長していくように、側面からサポートする発想に立ちます。